ヴィブロス号の乗り替わりの件について
今朝スポーツ紙各紙が報じたヴィブロス号の秋2戦の鞍上がルメール騎手になったとのニュース。
これまで国内では福永騎手が主戦でGI秋華賞を含む3戦2勝2着1回という好成績を残した。
2着のレースは避けがたい不利を受けたものであるからほぼ完璧であったと言えよう。
今秋のヴィブロス号のローテは府中牝馬Sとエリザベス女王杯の2戦。
国内レースであるので当然福永騎手が乗るだろうという風潮の中での突然の乗り替わりの知らせ。
デビュー2戦手綱をとったデムーロ騎手ならまだ分かるだろう。
馬との相性もバッチリなのに乗り替わりになるのは心底辛いでしょう。
どうしても上手い騎手を乗せたいという馬主側の気持ちも分からなくもないが今回は少しパターンが違うと思われる。
それは福永騎手と佐々木オーナーとの仲に亀裂が生じたという話だ。
話は今年の宝塚記念まで遡る。
鞍上福永騎手で佐々木オーナーの所有馬シュヴァルグラン号が宝塚記念に出走。
逃げという新たな戦法で勝負したが8着に敗れた。
ここでこの戦法が亀裂の原因と推測される。
オーナーはいつもの差し競馬を騎手に注文していたというのだ。
福永騎手はそれを了承したのにも関わらず逃げたためオーナーが怒ったという。
そして決定打となったのが福永騎手が京都大賞典でシュヴァルグラン号に騎乗しないことだ。
これは同レースに出走する他の馬に乗るのではなく同日盛岡競馬場で行われる南部杯に出走するカフジテイク号に出走するためだという。
こればかりは仕方ないが、ヴィブロス号乗り替わりはこれが決定打とされている。
あくまで推測なので真実は分からないが筋は通っているし、本当であったら佐々木オーナーの一連の行動に私は落胆するばかり。
宝塚記念の件についてはシュヴァルグラン号の出来が落ちていたのはパドックで見え見えだったので、苦肉の策として注文を無視して逃げたのだろう。
オーナー目線から見れば契約違反なのは間違いないので、これは福永騎手にも非がある(勝負事なので仕方ない)。
しかし京都大賞典の件についてはオーナーに非がある。
まず福永騎手クラスのトップジョッキーが盛岡競馬場に参戦するのにはそれ相応のリスクがある。
未経験に近いコースである上南部杯1レースのためだけに乗りに行くのである。
大人しく中央にいれば騎乗手当〇万円そして複数レース勝利の可能性もある。
それを捨ててまで乗りに行くのだ。
佐々木オーナーには福永騎手が悩んだ結果そう決めたのを理解して頂きたい。
私は友人清原和博氏のサポートを裁判・釈放後もする佐々木オーナーの寛大さに感銘を受けている。
私の推測がどうか虚偽であることを祈ると同時にシュヴァルグラン号の乗り替わりだけは避けて頂きたい。
そして福永騎手と佐々木オーナーの仲が末永く続くことを願いたい。